第32章親密な接触

セリーナは一瞬、言葉を失った。この男が一筋縄ではいかないことくらい、分かっているべきだったのだ。

「明後日はいかがでしょうか?」

「同じだ」

まさか、まだ婚約破棄のことを根に持っているのだろうか?確かに彼には恥をかかせてしまったかもしれないが、それはもう七年も前のことだ。そもそも二人の間に感情的な繋がりなど一切なく、ただのビジネスライクな取り決めだったというのに。こんなに長く怒り続ける必要があるのだろうか?

とはいえ、今回お願いをしているのはこちらの方である。

「では、いつならご都合がよろしいでしょうか?」

「今夜。七時。ドレイクベイ、第七棟の二十七階だ」

セリーナは目を丸くした...

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